マウスピース型矯正装置で治療に合わない症例は？

　リテーナーという矯正治療後の保定装置には取り外しの可能タイプ（可撤式）とワイヤーによる固定タイプ（固定式）の2種類があります。さらに、可撤式には大別して2種類のタイプがあります。
■可撤式：・プレートタイプ
　　　　　・マウスピースタイプ
■固定式：・ワイヤー固定タイプ

これらのタイプのリテーナーは元の歯並びやかみ合わせの状態、また生活スタイルなど様々な要因により選択され使用します。また、可撤式のタイプと固定式のタイプを併用しながら、可撤式リテーナーの装着時間を調整することが可能となります。

リテーナーとは、矯正治療が完了した後に歯並びとかみ合わせを安定させるために使用する装置です。動的矯正治療の終了直後の歯はまだ不安定で、元の位置に歯が戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態にあります。リテーナーを使用することで綺麗な歯並びの状態を維持しやすくなります。

保定期間は？
リテーナーの使用期間は一般的に動的矯正治療期間と同様の2年から2年半とされています。しかし、後戻りや安定度については元の歯並び、口周囲の筋肉・舌癖など影響を受けやすく個人差があります。また、親知らずの存在によっても変わってきます。個人のお口の中の状況やそれまでのリテーナーの使用状況などにより、安定度は変化しますので、矯正の担当医の指示に従い、使用期間を相談していきましょう。
矯正治療のゴールは保定によって左右されることも多く、皆様が頑張って努力したきれいな良い結果をいかに維持するかという未来に向けて